このブログ(&メルマガ)では、「本から得た知識を自分自身に当てはめる」という学び方・考え方を大切にしています。
例えば、あなたもこんなことを思った経験はありませんか?
「本を読んだ時は衝撃を受けたけど、そこから特に何もしていない」
「話を聞いて『自分も変わろう』と思ったけど、何をすればいいかわからない」
「考えたことを実行に移そうと挑戦しても、結局元通りになる」
……せっかく感動した・ためになったと思えたなら、何か行動に移せた方がいいですよね。
そこで今回は、「感動を行動に変換するポイント」を端的にお伝えします。実際にどうやって変換するのか、試しにこちらの本を題材として取り上げてみましょう。(タイトル的にも気になりませんか?笑)
行動に変換する始まりは「言葉」から。
先に結論からお伝えしておくと、考えたこと・学んだことを行動に移すには、まず知識を「自分の言葉」に置き換えることが大切です。
例えば、この中には、こんな文章が載っています。
一つのことに集中するということは、他のことをほったらかすということだ
次にやろうとした時に、前より時間がたくさんあるわけではない
多忙な人は「重要だが緊急でない課題」をほったらかす傾向がある
良い親であることには多くのことが求められるが、何よりも心の余裕が必要だ
……いかがでしょう? あなたにも心当たりがありませんか?
読んで納得する部分は多いと思います。でも、だからといって「じゃあどうする?」がすぐ出てくるわけではありません。
一つのことに集中するということは、他のことをほったらかすということだ
→ でも全部に集中できるわけじゃないし……
次にやろうとした時に、前より時間がたくさんあるわけではない
→ 時間がないから困ってんねん……
多忙な人は「重要だが緊急でない課題」をほったらかす傾向がある
→ でも急ぎの予定は仕方ないのでは……
良い親であることには多くのことが求められるが、何よりも心の余裕が必要だ
→ それはもちろんだけど、その余裕はどうやってつくればいい?
知識や情報を取り入れただけでは、「じゃあどうすればいい?」という問いの答えは出せません。自分の状況に落とし込むには、もう少しステップが必要です。そこで必要になるのが「質問」です。
自分の言葉に置き換えるには、「質問」を使う
子どもの頃、読書感想文は得意でしたか? おそらく大半の人が苦手だったのではないでしょうか。「本を読んで、自分の意見をまとめましょう」って言われても、何から書けばいいかわかりませんよね。
もしあの頃、こんな質問があったらどうでしょう?
この本を読んで、一番印象に残ったことは?
なぜこの本を読もうと思った?
この本を読んで、何が大事だと思った?
本を読んで、これから試そうと思うことは?
……質問で聞かれるだけで、ちょっと考えやすくなりませんか?
「考えてみて」と言われても、何をどう考えればいいのかわかりにくいですが、質問形式で聞かれる分には答えられる。脳の働きって不思議ですね。
本の内容も、同じように質問に置き換えた方が考えやすくなります。先ほどの文、次のように変換するとどうでしょう?
一つのことに集中するということは、他のことをほったらかすということだ
→ あなたが本当に集中したいことは? ほったらかしてもいいと思うことは?
次にやろうとした時に前より時間がたくさんあるわけではない
→ あと一つ、先に済ませられることは? なるべく先のばししない方がいいことは?
多忙な人は「重要だが緊急でない課題」をほったらかす傾向がある
→ 忙しさで犠牲にしている「重要な課題」は?
良い親であることには多くのことが求められるが、何よりも心の余裕が必要だ
→ 何をすれば心の余裕が作れる? 心の余裕をなくす大きな要因は?
……どうでしょう? 自分の状況に落とし込みやすくなったと思いませんか?
これが、「知識を自分の言葉に変換する」ということです。
質問から言葉へ、そして行動へ
学んだこと・考えたことを「自分の言葉」に置き換えることができれば、より具体的に考えやすくなります。そして、イメージが具体的になるほど、行動はカンタンになります。
せっかく素晴らしい感動を得たなら、そこから新たな行動を生み出し、実際の生活や人生につなげていきたいところ。
その始まりに、ぜひ「問いを立てる」というワンステップを加えてみてください。
(より深く核心に迫るような「質の高い問い」を生み出すには、さまざまな工夫や技術が必要になるので、それはまた改めて取り上げることにします。ここではまず「質問に秘められた大きな価値」だけ知っておいていただけたらOKです)
知識と行動との間に広がる大きな溝に、「質問」という名の橋をかけていく……言葉って、おもしろいですね。
引き続き、思考と言葉を「洗練」させながら、独自の感性を磨いていきましょう。
(追伸)
本に秘められた数々の知識や情報を、自分の状況に落とし込むためのオンラインワークショップも準備しています。興味があればぜひチェックしておいてください。
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