春2-1 計画を立てる前にすべきこと
- 福田幸志郎
- 2月19日
- 読了時間: 5分
【季節と共に巡る、洗練のサイクル】
春は軽やかに。夏は涼しげに。秋は彩りを。冬は温もりを。
季節を楽しむ衣服のように、頭の使い方にもドレスアップを。
成長し続けるための、「洗練のサイクル」をお届けします。
◎ 季節の方針・春
種を蒔く=見通しを描き、目標を定める
立春→雨水→啓蟄→春分→晴明→穀雨
目標の洗練→理想像の洗練→世界観の洗練
◎ もくじ(2−3月のテーマ:理想像の洗練)
1週目:計画を立てる前にすべきこと
2週目:目標にふさわしい自分になる
3週目:過去の自分との向き合い方
4週目:セルフイメージを洗練させる4冊
【1週目】目標を立てたら逆算して計画……の前に
多くの人は、目標を決めたら計画を立てます。
目標を明確にする
逆算してプロセスを決める
一つずつ実行していく
目標や計画を立てる時は、一般的にこのようなステップが紹介されています。
目標が現在の延長線上にあり、コツコツがんばれば確実に目標に到達するのであれば、これで問題ありません。
自分のレベルに合った試験を受ける時、毎年恒例のイベントを企画する時、ルーティンの計画を立てる時は、このやり方でだいたいうまくいくでしょう。
しかし、もし「今の自分」を超える目標を設定した場合、そのまま計画を立てるのは危険です。今の自分の発想で計画を立てても、実現不可能な計画しか描けないからです。
ここから先に、「これまでの自分」は連れていけない
これからどうなるか、まだ先が読めない
これまでとは別次元の挑戦に向かいたい
まったくゼロから新たなものを生み出す
このような状況にある時、これまでの発想は通用しません。「これまでと同じ発想」では、「これまでと同じ結果」にしかならないからです。
何か変化を生み出したい時、今まで以上のレベルを目指したい時、今まで自分を支えてくれた考え方や行動パターンは、役に立つどころか障壁になります。
現在の延長線上にはない目標を定め、今までとは異なる未来へ向かっていくなら、今までとは異なる発想が必要です。「目標→逆算→計画→行動」というプロセスは通用しません。
もっと、根本的なところから計画と向き合う必要があります。そこで出てくるのが、「理想像/セルフイメージ」という視点です。

発想を変えるには「人柄」を変える
人は誰しも、自覚しているかどうかにかかわらず、「自分はこんな人間だ」というイメージを持っています。このような自分自身に対するイメージを「セルフイメージ」といいます。
そして、このセルフイメージこそが、人の考え方や行動を決めています。
「自分は賢い人間だ」と思っていれば、賢さを維持・証明するために勉強や情報収集に励みます。「自分は怠け者だ」と思っていれば、必ずどこかで手を抜きます。
この思考と行動は無意識のうちに行われるため、頭でどれだけ「気をつけよう」と思ってもコントロールできません。たまにセルフイメージ以上の行動ができる時があったとしても、最後には必ずセルフイメージ通りの行動に戻ります。
悪いセルフイメージのままで、立派な目標や計画を立てても、うまくいきません。
これまでとは違うレベルの目標を設定する時は、まずこの「セルフイメージ」から見直さなくてはいけません。

まずは目標達成にふさわしい「理想像」を描こう
性格や行動そのものをいきなり変えるのは難しいものです。
それは今まで染みついたクセみたいなものなので、いきなり「セルフイメージを変えよう」と思ってできることではありません。
その前に、まずは「理想像」を描くことから始めましょう。
適切な問いは、「その目標を達成している人は、どんな人か?」です。
自分自身のことはさておき、自分が達成したい目標をすでに達成している人とはどんな人なのか、理想像を定義してみてください。
人物像が分かれば、そこから少しずつ目標達成にふさわしい計画や行動が見えてきます。
(ただし、最初は「完璧すぎる人物像」を思い描いてしまうかもしれません)
焦って計画や行動に移して失敗するよりも、まずは「理想の人物」をマネしてみるところから。目標達成に向かって、着実に前進・成長していきましょう。

(今週のワーク/次回の予告)
理想像を描く練習をお伝えします。ぜひ紙に書き出してみてください。
「今の自分」を表すセルフイメージを書き出す
「目標を達成した人」のイメージを書き出す(今の自分とギャップがあってOK)
目標を達成した人が取るであろう行動を書き出す
書き出してみると、いろんなアイデアとギャップが見えてくるはずです。
次回はそのアイデアとギャップへの理解を深める「ふさわしさ」についてお伝えします。
何か試したこと・気付いたことがあれば、ぜひメールやコメントで教えてくださいね。
今週も言葉と思考を洗練させて、想いを実現していきましょう。
【「思考の洗練」を体験したい人には、ドレスアップセッション】
Dress Words Upでは、思考と言葉を洗練させるセッションを毎月開催しています。
1ヶ月の振り返りと意味付け
季節ごとのワークショップ
質問や対話による言語化・伝え方の洗練
「洗練の習慣」を身につけて、第二、第三の成長を実現していきましょう!
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