🌸春3-3 世界観を洗練させるメリット・デメリット
- 福田幸志郎
- 4月9日
- 読了時間: 7分
更新日:2 日前
【季節と共に巡る洗練のサイクル】
春は軽やかに。夏は涼しげに。秋は彩りを。冬は温もりを。
季節を楽しむ衣服のように、頭の使い方にもドレスアップを。
成長し続けるための、「洗練のサイクル」をお届けします。
◎ 季節の方針・春
種を蒔く = 目標を定める
二十四節気= 晴明
洗練テーマ= 世界観
◎ 今月のもくじ
3週目:世界観を洗練させるメリット・デメリット
世界観を洗練させていくと、少しずつ日常に変化が現れます。それはポジティブなものもあればネガティブなものもあり、必ずしも良いことばかりではありません。
変化には必ず「反動」が伴います。
電気の抵抗や空気の摩擦と同じように、何かが作用する時は反作用の力が働きます。
この原理を理解しておかないと、不足の事態で心が折れたり、変化が元通りになったりするかもしれません。理想に向かって進むには、反動への理解と対処が不可欠です。
まずは「洗練のメリット・デメリット」を理解することから始めましょう。

世界観を洗練させるメリット
① 日常に喜びを見出しやすくなる
より良い世界を描き始めると、日常の中の「良い面」に目が向くようになります。
状況や何も変わってなくても、意識を向ける矛先が変わったり、出来事に対する受け止め方が変わったりします。この現象は、心理学では「カラーバス効果」と呼ばれています。
(名前の由来は、赤いバスを想像すると、赤いバスが目に留まりやすくなる現象から)
「自分は素晴らしい世界に生きている」と思えると、素晴らしいと思える要因や証拠を探すようになるので、必然的に日々の生活に喜びが見つかりやすくなります。

② 理想的な人と出会いやすくなる
「人間は素晴らしい」と思う方が、「人間は信用できない」と思うよりも、人に対して積極的になれます。人に対して良い感情を抱くほど、良い人に意識が向くようになります。
第三者の立場から見ても、前向きな気持ちで積極的に人と関わっている人の方が近づきたくなりますよね。良い世界観・良い人間観は、良いご縁に恵まれる重要なポイントです。
洗練された世界には、どんな人が住んでいるでしょう? 理想の人物を思い描き、その人に見合うような自分になっていけば、理想のご縁は自然と増えていくでしょう。

③ 人からの刺激で成長しやすくなる
素敵な人を見て「あの人は特別だから」「自分には事情があるから」といった境界線をつくってしまうのは、実はネガティブな世界観の中で生きているからです。
洗練された世界に生きていれば、素敵な人を見て前向きな気持ちが湧きます。前向きに日々を楽しみ、積極的に挑戦している人を見て、「自分もがんばろう」と思えるはずです。
他者の成功を喜び、自分の成功も信じられる世界か、他者の成功を妬み、自分の成功ばかり願う世界か……あなたはどちらの世界で生きていきたいですか?

④ 日常の優先順位が変わる
世界観を洗練し、イメージがより具体化されていくと、その世界に「ふさわしくないもの」が見えてきます。
無駄にダラダラしてしまう時間、生活の質を低下させる習慣、不健康につながる食事など、「洗練された世界」にふさわしくない行動は、自覚が増すにつれて減っていきます。
同時に、その世界にふさわしい行動や習慣を意識するようになります。
大切なことに集中する、休む時は潔く休む、プライベートも楽しむ……シンプルで無駄がないにも関わらず、遊び心もあるのが「洗練された世界」ではないでしょうか。

……以上が世界観を洗練させるポジティブな側面です。次に、その反動としてのネガティブな側面をご紹介します。
(事前に理解しておくことで、その場面に遭遇した時にお役立ていただけたら嬉しいです)
世界観を洗練させるデメリット
① 周りの人の世界観と合わなくなる
もしあなたがこれまでネガティブな世界観で生きてきたとしたら、世界観を洗練させることで人間関係に変化が生じます。
「この世界は最悪だ」と思っている人と、「この世界は最高だ」と思っている人とでは、まるで意見がかみ合いません。
愚痴や不満、弱音や不安ばかり話す人と、喜びや感謝、夢や希望ばかり話す人とでは、意見が衝突して一緒にはいられないはずです。
もしかしたら、世界観を洗練させることで最初は独りになるかもしれません。多くの人は、このデメリットが怖いがゆえに今までの世界に留まってしまいます。

② 日常へのストレスが増える
世界観を洗練させても、すぐにそれが反映されるわけではありません。
世界観が心に馴染み、態度や習慣として定着するまでは、「現実とのギャップ」に悩まされる可能性があります。
早く理想を実現したい気持ちと、行動や結果が伴ってこない現実、その板挟みは大きなストレスとなるでしょう。一旦自分の現実・現在地を認めるには、意外と勇気が必要です。
多くの人が夢を持たなくなったり、理想を思い描くことをしなくなったりしてしまうのは、この「理想と現実のギャップ」を直視したくないからです。
(この対処必要な知恵と工夫は、セッションにてお伝えしています)

③ 途中で忘れたり疑ったりする
せっかく理想的な世界を思い描いても、日常の中で意識し続けられないと実現しません。しかし、日常にはさまざまな予定や付き合いがあり、理想を忘れる要因が溢れています。
現実の世界で目に飛び込んでくるものと、自分の頭の中だけのイメージとでは、前者の方が具体的でリアルです。
目の前の現実に対処しながら、頭の中で理想を保ち続けるのは容易ではありません。
忘れたり疑ったりしないためには、世界観を紙に書き出し、見返しては何度もイメージを膨らませることが大切です。

④ 人と比べると自分が小さく思える
洗練された世界で魅力的な人たちと出会っていくと、自分よりはるかに大きなビジョンや使命感を持った人たちに圧倒されることがあります。
「自分もがんばろう」と思える一方、「自分の小ささ」を痛感する場面が出てきます。
洗練された世界では、自分を下に見てくるような人はいません。魅力的な人は上下や貴賤なくフラットに接してくれます。問題は、自分自身の劣等感や自己不信感です。
良いところもダメなところも含めて、自分をありのまま認められるようになるまでは、「小さな自分」に悩まされるかもしれません。
反動を理解して、洗練を馴染ませよう
「変化は一足飛びに起きない」と理解しておけば、現実と理想のギャップに悩まされることはなくなります。
まずは洗練された世界観に「馴染む」まで、無理せず現実に対処することが大切です。
理想の世界を思い描き、イメージが具体化され、行動や考え方に反映されていくにつれ、変化は自然と起きてきます。そうなると、現実は不思議なほどスムーズに変化します。
目標(何を実現したいか)や自分像(どんな人でありたいか)を考える人はたくさんいます。しかし、世界観(それをどんな世界・舞台で実現したいか)を考える人はまだ多くはいません。
まずはあなたから、理想の世界を思い描き、その素晴らしい世界に人を巻き込んでいきませんか?
あなたの世界観の創造と実現を応援しています。
今月のプチワーク:今年、どんな世界で生きる?
今回の記事も参考にしながら、次の問いを深めてみてください。
世の中・人間・人生をどのように捉えていますか?
どんな世界なら、積極的に生きようと思えますか?
今年の目標にふさわしい、理想の世界観とは?
1ヶ月が過ぎた時、あなたの世界観がさらに美しいものになっていることを願っています。
言語化を楽しみながら、思考と言葉を洗練させて、次の理想を実現していきましょう。
メールやコメントを頂けたらフィードバックできるので、ぜひ気軽にご意見・ご感想をお寄せください。

【さらに洗練させたい人には、ドレスアップセッション】
Dress Words Upでは、知識を自分に落とし込むためのセッションを毎月開催しています。
1ヶ月を振り返って、「人生の物語」を紡ぐ
問いを重ね、「理想の世界観」を具体化する
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(詳しい開催日程等は、お問い合わせの際にお知らせいたします)
思考と言葉を洗練させる習慣を身につけ、次のビジョンを実現していきましょう!
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