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🌸春3-2 世界観を洗練させる基本プロセス

更新日:2 日前

 

【季節と共に巡る洗練のサイクル】

春は軽やかに。夏は涼しげに。秋は彩りを。冬は温もりを。

季節を楽しむ衣服のように、頭の使い方にもドレスアップを。

成長し続けるための、「洗練のサイクル」をお届けします。

◎ 季節の方針・春

  • 種を蒔く = 目標を定める 

  • 二十四節気= 春分→晴明  

  • 洗練テーマ= 世界観

 

◎ 今月のもくじ

 

世界観を洗練させるには


いきなり「世界観を洗練させよう」と思っても、何から手をつければいいかわかりません。

まずは基本的なプロセスを理解することから始めましょう。


細かい手法や考え方はたくさんありますが、基本的なプロセスとしては5つの段階に分けられます。


  1. 他者の世界観を参考にする

  2. 今の自分の世界観を定義する

  3. 問いを立てる

  4. 新たな世界観を設定する

  5. 証拠を集める


一つずつ、順番に見ていきましょう。


ライティング、ブレインストーミング

  1. 他者の世界観を参考にする


自分がどんな世界観を持っているか、自分で気付くことは難しい一方で、人の世界観は意外とカンタンにわかります。知り合いを思い浮かべながら次の問いに答えてみてください。


  • その人は、どんな人生を歩んでいますか?

  • その人は、他人のことをどう見ていますか?

  • その人は、世の中をどう評価していますか?


端的には答えられなくとも、仕事や人生を楽しんでそうか、人を信頼してそうか、という観点は雰囲気でわかるのではないでしょうか。

信頼できる人には、直接質問してみるのもオススメです。

「あなたにとっての仕事とは?」

「世の中や社会を一言で表すと?」

「人間ってどんな生き物?」


他の人が仕事や人生についてどのように考えているかがわかれば、それと比較することで自分の世界観が見えやすくなります。


インタビュー、質問、対話
  1. 今の自分の世界観を定義する


人の意見やメディアの情報を参考に、世界観を考える材料がある程度増えてきたら、「現時点での」自分の世界観を定義します。

(これからアップデートしていくものなので、現時点ではネガティブな世界観でも気にしないでください)


自分はどんな意見に賛同して、どんな意見に懐疑的なのか……一つ一つの考えを精査していくことで、自分の世界観の輪郭が掴めてきます。


できればこのステップでは、紙に書きながら考えるのがおすすめです。

人の意見や自分の考えを付箋やノートに書き出して、並べ替えたり比較したりしながら整理してみてください。

(文章ではなく単語で書き出す方が、アイデアの整理がラクになるはずです)


言葉と言葉を組み合わせたりつなげたり、時には削除したりしていくことで、自分の世界観は自然と定義されていくはずです。


ブレスト、言語化
  1. 問いを立てる


現在の自分の世界観が見えてきたら、次はそれを検討します。自分に問いかけてみてください。

「この世界観は、自分にとって最適だろうか?」


基本的には「NO」という答えが返ってくるはずです。(そもそも、現状に満足していれば、世界観を見直そうとすることもありません)

そして、今の自分の世界観が最適でないのであれば、次の問いが生まれるはずです。


「どんな世界が、自分にとって理想的だろうか?」


今の世界観がネガティブなものになっているなら、その逆を考えることで理想の世界観が見えてきます。例えば、


  • 人は自分のことしか考えない →人は他者を思いやれる

  • 世の中は思い通りにならない →願ったことが叶う

  • 生活のために我慢するのが仕事 →夢のために楽しむのが仕事


「やりたくないことを書き出せば、やりたいことが見えてくる」とは、経営コンサルタントの神田昌典さんの言葉です。

世界観も同じです。ネガティブなものを書き出すことで、その逆にあるポジティブなものが見えてきます。「これの逆は何だろう?」と、自問自答を繰り返してみてください。


質問、メモ、問いを立てる
  1. 新たな世界観を設定する


アイデアがたくさん浮かび、自分にとって理想的な言葉が見えてきたら、それを整理してシンプルな言葉にまとめてみましょう。表現としては次のようなフォーマットになります。


「私は○○な世界で生きている」

「私の世界では、人は○○である」

「私の世界では、仕事とは○○である」


理想の定義はいくつあってもOKです。たくさん箇条書きをしておくと、理想の世界観の輪郭がつかみやすくなります。

ただ、すべてを覚えておくことは難しいので、最後は1つ〜3つくらいのシンプルなものにまとめてください。


世界観の究極形は「物語」です。「これは、○○な人が、○○な世界で、○○を実現する物語」とまとまると、かなりシンプルでしょう。

例えば、このような世界観はいかがでしょう?


「これはエネルギーに満ちあふれたアーティストが、感謝と協力に満ちた世界で、人の心を育てる作品を世界へ届ける物語である」


苦しみに満ちた世界でどうにかがんばるよりも、いろんな人と協力し合える世界でがんばる方が、楽しい上にうまくいく期待も高まりますね。


あなたなら、どんな世界でどんな物語を味わいたいですか?


舞台、照明、ステージ
  1. 証拠を集める


自分にとって理想的な世界観が描けたら、最後は「証拠集め」です。

せっかく世界観を再定義しても、日常に戻るとまだ古い世界が存在しています。それをアップデートするには、日常生活の中に新しい世界の「証拠」が必要です。


証拠が増えていけば、新しい世界観は自然と受け入れられるようになります。そのために最も重要なのは、「その理想の世界は、この現実の世界ですでに実現している」ということです。


「いつかそんな理想の世界になったらいいな」ではありません。もうすでに、今の時点で実現しているのです。信じられますか?


新しい世界観とは、これから新たに創るものではありません。すでに存在していることに気付くものです。

今までは、意識しなかったから気付かなかっただけ。意識すれば、すでに実現しているという証拠がたくさん見つかります。

(この原理を学術的に理解したい方は、「カラーバス効果」を調べてみてください)


日常に対する意識や、目に映る景色が変わっていくと、自然と世界観は洗練されていきます。そうなると、自分の理想や目標は今までよりはるかにカンタンに実現していきます。


これが、「世界観」をアップデートするプロセスです。


街、現実、世界

あなたが生きたい世界とは?


インド独立の父、マハトマ=ガンジーの言葉に、次のような言葉があります。


「見たいと望む世界の変化に、あなた自身がなりなさい」


まずは自分から、すでに理想の世界が実現していると思って生きれば、それに共鳴する人が集まります。その輪が広がっていけば、世界は本当に理想的なものになっていきます。


世界観が変わることで、日々の過ごし方も人との関わり方も変わっていくはずです。その変化を楽しみながら、目標や理想を実現していきましょう。


始まりはいつも自分から。ぜひ「理想の世界の住人」として振る舞うことから始めてみてください。

 

今週のプチワーク:今年、どんな世界で生きる?


今回の記事も参考にしながら、次の問いを深めてみてください。


  1. 世の中・人間・人生をどのように捉えていますか?

  2. どんな世界なら、積極的に生きようと思えますか?

  3. 今年の目標にふさわしい、理想の世界観とは?


1ヶ月が過ぎた時、あなたの世界観がさらに美しいものになっていることを願っています。

言語化を楽しみながら、思考と言葉を洗練させて、次の理想を実現していきましょう。


メールやコメントを頂けたらフィードバックできるので、ぜひ気軽にご意見・ご感想をお寄せください。


メモ、メール、ワーク

 

【さらに洗練させたい人には、ドレスアップセッション


Dress Words Upでは、知識を自分に落とし込むためのセッションを毎月開催しています。


  • 1ヶ月を振り返って、「人生の物語」を紡ぐ

  • 問いを重ね、「理想の世界観」を具体化する

  • 人と分かち合うことで、伝え方を洗練させる


オンライン開催なので、世界中どこからでも参加可能です。

体験受講は毎月3名限定。フォームまたはメールアドレスからお問い合わせください。

(詳しい開催日程等は、お問い合わせの際にお知らせいたします)


思考と言葉を洗練させる習慣を身につけ、次のビジョンを実現していきましょう!


メルマガ、ワードローブ


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