こんにちは、言葉のコンシェルジュの福田幸志郎です。差別化を一緒に学んでくれて、ありがとうございます。最近の調子はいかがですか?(ぜひ心身に意識を向けて、自分自身を感じてみてください)
差別化を図る
にあたって、この記事では全体像となる「6つのポイント」をお伝えします。細かい内容に入る前に、まずは大枠を掴んでいきましょう。それぞれのポイントの終わりには、ポイントを落とし込むための「問い」を用意しています。実際のあなたの状況に当てはめるとどうなるのか、紙に書き出してみてください。
私たちも、歴代クライアントの皆さんも、何から手をつければいいのかわからないところから手探りで差別化に挑戦してきました。差別化を進めていくきっかけに、この記事が役立てば嬉しいです。時には失敗や混乱も味わいながら、6つのポイントをもとに実践的な学びを楽しみましょう。それではよろしくお願いします。
◆ 差別化の始まりは、「どうすれば」ではなく「何を」から
差別化を図る時、多くの人は「どうすれば差別化できるか?」を考えます。どうすれば自分の強みを見つけられるか、どうすれば独自性を発揮できるか、どうすれば独自性を理解してもらえるか……言語化して人に伝えていくため、さまざまなアプローチを考えます。差別化に向けた試みとして、およそ考えられる方法はこんな感じです。
新しいことを始める
自分を深掘りする
コンサルや壁打ちを頼る
人と違う行動を増やす
本やセミナーから学ぶ
しかし、「どうすれば」という問いには少し問題があります。考えれば考えるほど、向き合えば向き合うほど、「やるべきこと」が増えるという問題です。行動量やタスクを増やすと、脳の負荷が大きくなって長続きしません。頭では「差別化したい」と思いながら、何もできない日々が続く、という結果に陥りやすくなります。
それを防ぐには、「どうすれば」ではなく、「何を」から考えることが大切です。「どうすれば差別化できるか」という方法を考えるより、「何を差別化するか」という対象を考える方が、具体的に行動しやすいからです。「6つのポイント」とは、それを具体化・細分化したものです。
勉強の差別化
目的の差別化
時間の差別化
環境の差別化
言動の差別化
関係の差別化
一つずつ順番に見ていきましょう。(このブログでは、それぞれに少しずつフォーカスを当てながら、差別化の知恵と事例をお届けしていく予定です。)
◆ 1. 勉強の差別化
差別化の基本は「インプット」にあります。どんな知識を取り入れ、何を実践してきたか、経験が差別化のもとになります。まわりの人と同じ情報を取り入れているだけでは、差別化は図れません。みんながスマホやテレビを見ている時に何をするか、ウワサ話や飲み会で盛り上がっている時に何をするか、見聞きする情報こそ差別化の要です。差別化を図る際は、まず「他の人にはない勉強や経験」を振り返ってみましょう。
(考えるための問い)
「これまで積み重ねてきた、他の人にはない勉強は?」
「これから差別化を図る上で、重要になってくる勉強は?」
◆ 2. 目的の差別化
差別化のポイント、2つめは「目的」です。なぜがんばりたいのか、何のためにがんばるのか、「個人的な理由」は人との違いを明確にしてくれます。他の人も考えつくようなありふれた目的では差別化になりません。自分にしかない理由、自分だからこその想いが大切です。必ずしも大きな目的である必要はありません。あなたが「自分らしい」と思える目的を定めてみてください。
(考えるための問い)
「なぜ、手間や面倒をかけてまで差別化を図りたい?」
「たとえ損をしてでも実現したいことは?」
◆ 3. 時間の差別化
人と同じような時間の使い方・日々の過ごし方をしても、差別化は生まれません。時間配分も差別化の大きなポイントです。時間の使い方というと、一般的には「何をするか」に意識が向けられますが、意外と「何をしないか」も重要です。現代は脳が休まる場面が少ないので、意識的に休養や回復の時間を確保することも必要です。特に、創造的な仕事には注意力・集中力が求められます。単なる効率化とは違う、「効果的な」時間の使い方を見つけていきましょう。
(考えるための問い)
「普段、何にどれくらいの時間を費やしていますか?」
「創造性を高めるには、どんな休み方をすればいい?」
◆ 4. 環境の差別化
「環境」という言葉は広いので、大きく3つに分けて考えます。一つは「体内環境」です。食事や運動は思考のパフォーマンスを大きく左右します。二つめは「道具・空間」です。使い勝手の良い道具や快適な空間は、気持ちも作業効率も大きく高めてくれます。三つめは「業界・市場」です。誰と働くか、どこで働くかによって、同じ仕事でも大きな差が出ます。周囲の環境から受ける影響は意外と大きいので、うまく活用して差別化につなげましょう。
(考えるための問い)
「あなたは現在、どのような環境にいる?」
「あなたにとって理想の環境とは?」
◆ 5. 言動の差別化
おそらく差別化を図る上で一番考えやすいのが「言葉と行動」の差別化です。どんな伝え方をするか、どう見せるか、どんな行動で示すか、目に見えて違いがわかるのが言動です。文章・デザイン・話し方・サービスプロセス……あらゆる言葉と行動は、違いを具体的に示してくれます。ぜひ独自の言葉・独自の行動を見出し、洗練させ、あなただけの「ブランド」を構築していきましょう。
(考えるための問い)
「あなたの言動は、まわりにどんな印象を与えている?」
「まわりにどんな印象を与えたい? そのために必要な言動は?」
◆ 6. 関係の差別化
私たちのコミュニケーションの多くは、流れに任せたり相手に合わせたりしているだけで、意外と「選別」をしません。どんな人と関わりたいのか、どんな関係を築きたいのか、真剣に考える人はごく一部です。しかし、差別化を図りたいなら人との関わり方を見直すことはとても重要です。家族や仲間との関わり方やお客さんの選び方は、幸福度・充実度にも大きく影響してきます。楽しく働き、幸せに生きるためにこそ、自分に合った人間関係を築いていきたいですね。
(考えるための問い)
「あなたが関わりたい人はどんな人? どんな関係が理想?」
「理想的な相手と関わるにふさわしい、あなたの人物像は?」
◆ 一つずつ理解を深めて、差別化を図ろう
6つのポイントをお伝えしましたが、いかがでしたか? 「差別化」と一口に言っても、そこにはさまざまな要素が含まれている、ということはお分かりいただけたのではないかと思います。
漠然と「差別化しないと……でもどうすれば?」と考えているだけでは、なかなか前に進めません。一つずつ分解して、考えやすいところ・向き合いやすいところから始めていくことが大切です。いきなり全部まとめて取り組もうとしても長続きしないので、まずは知ること・小さく考えることから進めていきましょう。
差別化実践ガイドでは、主にこれら「6つのポイント」に焦点を絞って知恵と事例をお届けしていきます。継続的・意識的に学びながら実践していけるように、定期的にメールマガジンもお届けしているので、まだ登録していない方はこちらからご登録ください。
長くなりましたが、この記事があなたの差別化のヒントになれば嬉しいです。それぞれのポイントについてじっくり考え、一緒に少しずつ実践していきましょう。次回も楽しみにしててください。お読みくださいまして、ありがとうございました。
言葉のコンシェルジュ 福田幸志郎
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